ふじのくに野外芸術フェスタ開幕！

　世界文化遺産に登録された富士山の景観を芸術を通じて発信する「ふじのくに野外芸術フェスタ」(県、SPAC主催)が28日、静岡市清水区の清水マリンパークで開幕した。国内外6団体が富士山の眺望スポットを“舞台”に競演する。30日まで。
　幕開けを飾ったのは、ベトナム最高峰の水上人形劇団「ハノイ・タンロン水上人形劇場」。構成資産入りを果たした三保松原の伝説にちなんだ新作「羽衣」など12演目を披露した。
　水を張った舞台に、竹ざおで操られた農民や鳳凰(ほうおう)の人形が次々と登場。機敏な動きに水しぶきが上がり、約600人の観客は歓声を上げて楽しんだ。
　夜の海に演者や巨大な車輪が浮かぶフランスの水上パフォーマンス「夢の道化師」も上演した。会場には飲食ブースも並び、大勢の来場者でにぎわった。
　会場は他に、神田川ふれあい広場(富士宮市)、グランシップ広場(静岡市駿河区)。いずれも観覧無料、予約不要。問い合わせはSPAC<電054(202)3399>へ。